No Programming, No Life

プログラミング関連の話題や雑記

アウトプットのすすめ

知識を持っていることは偉くない

例えばあなたがあなただけしか知らない知識を持っているとして、それを自分の"武器"だと思っていたとします。その知識は様々な人が必要としているので、はじめのうちは皆あなたに感心を持ち、あなたのそばに寄ってくることでしょう。あなたもきっと気持ちいいことと思います。
しかしそれはいつまでも続きません。固定化された知識に縛られたままではいつかその知識も陳腐化し、世の中から見放されてしまうのです。古くて重くて錆びた鎧や武器ではもう闘えないのです。

重要なのは知識を循環させること

それでは何がいけなかったのでしょうか。先ほどの例ではある知識・ある技術に固着しすぎた結果、より新しい技術の習得の機会を逃してしまっていたと考えることができます。世の中は循環しています。様々なものが生まれては消え、また生まれてを繰り返しています。技術も例外ではありません。今日、得た知識はもう明日には古くなっているかもしれないと常に思いながら生活することです。

ではどうすればいいか

それでは一体どのようにすれば常にフレッシュな知識を保ち続けることができるのでしょうか。以下の方法を実践してみることをお勧めします。

得た知識はすぐにアウトプットする

自分が新しく得た知識はすぐに(なるべく早く)ブログなど外部にアウトプットするようにします。そうすることで自分の頭の中を空っぽにすることができ、新たな知識を受け入れるための準備ができるようになります。アウトプットしたことによって他の人からのフィードバックを受け取ることができるようになります。
例えば、ある技術の全容を100として、自分だけの学習では50程度までしか知識を得られていなかったとします。この状態ですぐにブログなどで外部にアウトプットすることにより、残りの50を知っている多数の人からその部分に関する情報をフィードバックという形で得られるようになるのです。
アウトプット先は個人用としてEvernoteなどを活用するのもよいでしょう。ただ、その場合フィードバックを得られる機会が失われてしまうため、機密情報や個人的な情報でない限りやはり外部に出来る限りの情報をアウトプットする方が良いのです。

アウトプットしたことで知識を検索できるようになる

知識は時として非常に複雑になることがあります。それらを全て明確に覚えておくことはほぼ不可能と言っていいでしょう。ところがブログなどに知識をすっかりアウトプットしてしまえば、情報が電子化されたおかげで検索という恩恵を受けることができるようになります。知識は「このようなことを書いた、残した」ということさえ覚えておけば後でいつでも引き出せるようになるのです。
さらにいいことに、電子化した情報はいくらでも後から編集が可能です。過去にアウトプットした内容同士を切り貼りし、組み合わせてまとめることで、後でいくらでも使いやすくすることができるのです。自分で書いたことも忘れていた過去の記事を見て、そこから新たなアイデアが湧くなんていうコラボレーションもあったりします。

自分の知識を提供しよう

さて、ここまで来るとあなたは様々な知識をインプットしてはアウトプットし続け、多くの知識を得ることに成功しているはずです。そろそろ技術を提供する準備が整ってきたことになります。
あなたの興味と似た分野に興味を持ち、おぼろげながらアウトプットを続けている人が周りにいたとします。アウトプットされた内容に目を通してみると、自分の知る知識を組み合わせれば理解できるし、その人が疑問に思っている点についてもよい答えを提供できそうです。そう思ったなら迷わずあなたの知識を提供するようにしましょう。相手は解決策を与えられたことにより喜ぶでしょうし、あなたも気分がよいでしょう。相手を活かし、相手を伸ばしてあげることで、自分も活かされ、伸ばされてゆくようになるのです。

ところで、自分の得た知識を勿体ぶって出し惜しみする人がいますがそれは避けるべきです。そんなことをしていると将来の有力な協力者を見す見す失ってしまいますし、固定化された知識の罠に嵌ることになるのです。

まとめ

  • 新しい知識を得たら、なるべく早くアウトプットして頭を空っぽにしよう
  • 頭を空っぽにしたことでさらに新しい知識を得られるようにしよう
  • たまにアウトプットした情報を検索し見返し、編集して自分用にまとめよう
  • 自分の持てる知識を最大限、他の人に提供しよう(そうすればフィードバックが期待できます)