Appletを改修するお仕事とシステムリプレースについてふと思ったこと
どうも、ふもです。
だいぶ長いこと携わってきたシステム維持のお仕事が一区切りついたので、この5月から新しく開発の仕事に関わることになったのですが、新しい仕事内容を聞いてみてガックリ。それは、Appletを改修する仕事だったのです。
Appletと言えば、Javaが出だした頃に目玉として押し出されてきた機能ですよね、ブラウザ上のUIをHTMLよりもリッチにして、ウェブの可能性を求めて作られたのだと思います。企業での導入が盛んに行われたのがたぶん2000年初頭くらいで…その第一次改修があったのがきっと2004年〜2005年くらい。そしてそれからWEB2.0など様々な変革がWEBの世界には起こり、そして更に10年が経過した今、時代に取り残されたかのように、大量のApplet製の業務アプリケーションが世の中に残ることとなったわけです。
企業としても、この膨大な資産をすべて捨てて一から作り直すほどの余裕もなく、当然継ぎ接ぎだらけの改修を続けていくことになります。今回私が関わらせて貰っているのも、こういった経緯かと思われます。歴史は繰り返すという言葉がありますが、VB6アプリをVB.NETアプリにリプレースしましょう!といったノリととてもよく似ているように思います。システムやアプリケーションは自ら変化することができないスタティックな存在です。ですから、一度世に生み出された、長年使い続けなくてはならない大量の業務アプリケーション資産は、後の世代のエンジニアによってリプレースを余儀なくされるというわけですね。中には、もういらなくなった機能など、破棄されてしまう部分もあるでしょうが、業種にも寄るとは思いますが、少なからず、余程大きな業務改革がない限り、業務の内容はさほど変化があるわけではなく、移りゆく世の中の流れ・人々の流行・それからデータそのものなどに併せて、アプリケーションは姿かたちを作り替えられなくてはならないものなのでしょう。
私達エンジニアに出来るせめてものことは、後の世代のエンジニアが頭を悩ませなくても住むように、努めて綺麗なコードを書いたり、シンプルなフレームワーク・データ構造を維持したりして、可読性と機能性のバランスを保ったシステムを構築しておいてあげることだと思います。
いつか、システムがスタティックな存在ではなく、ダイナミックな存在(AI的な?)になるその日まで、我々エンジニアの仕事がなくなることはないでしょう。